哲学堂公園内遺跡発掘調査報告書
松が丘一丁目34番28号に所在する哲学堂公園内遺跡の発掘調査報告書。本調査は、区立哲学堂公園野球場地下弓道場建設に伴う事前調査として行われた。哲学堂公園は、明治36年に井上円了が、精神修養の場として、哲学堂を開いたことから始まる。この付近一帯は、和田義盛の館があったと伝えられ、江戸時代には榊原氏の所領、明治11年頃には子爵五辻安仲の別邸があり、明治12年~14年までその一画が江古田小学校の前身の仮校舎として利用されていた。本調査は1992年12月9日から1993年1月29日まで行われ、調査された道路状遺構は、江戸時代後半から明治初頭の段階ですでに存在していたと推定された。