中野城山居館跡発掘調査報告書
中野一丁目33番1号に所在する中野城山居館跡(中野城山遺跡)の発掘調査報告書。本調査は、積水ハウス株式会社によるマンション建設工事に伴う事前調査として行なわれた。中野城山居館跡は、江戸時代以来、中世の居館跡として知られていた。この地は、近世には中野村名主堀江家、近代以降は田島家の土地として、館の一部が現代まで保存されていた。本調査は、1991年3月8日から5月2日にかけて行われ、土塁と東側段部に展開する井戸跡・建物跡、中央硬化面、館本体の一部である西側基壇部といった遺構群と、土塁下層に構築された溝跡などが検出された。